生涯に亘って受け止めのできる法人を目指して

社会福祉法人むさしの郷

4年を振り返る【けやき寮 職員】

私がむさしの郷へ入社して約4年半が経ちました。現在、支援員として携わり思う事は【福祉】をどう思っているかです。意味を調べると、福祉とは…すべての人の「幸福」を意味します。人が幸福に感じる内容や幸福感の度合いは色々だと思いますが、人が人らしく生命を維持し、生活を豊かに発展させようと求めるものが、幸福の具体的な内容になると思います。幸福を求めるのは人の権利です。
英語では、WelfareあるいはWellbeingです。wellは「こころよい」「すこやかな」という意味であり、fareは「暮らす」「やっていく」beingは「生きる」「人生」という意味になります。つまり「快適に生きる」という事です。「福祉」の仕事は、人が快適に生きられるよう支援をする事です。
日頃の声掛けの際に自分の都合を利用者の方へ押し付けていないだろうか、意欲的に作業へ取り組む姿勢を無にするような事をしていないか、と思うところがあります。
また、けやき寮は通所施設ですが、グループホームから通われている方もいます。私は、そのホームの担当を1年間行ってきました。まだ、自分自身で出来る事も少なく、周囲の方々の協力なくしてはここまで支援してはこられませんでした。
利用者の方が快適に安心して暮らせるよう支援を考えている時、自分はどこまでやり切れているのかと不安な日が多くありました。
誰にでも仕事の悩みや不安と向き合っていく事があると思います。私もそんな思いを抱え込んでしまった為、友人や家族、そして、上司に相談をしました。「後へ引くのか、乗り越えるのかは自分の覚悟にかかっている。自分に出来る事を探して乗り越え方を覚えるのだ」と励ましていただきました。
皆さんの話しを聞いていく中で、支援員である前に人としての未熟さを感じました。悩む事も時にはあります、しかし利用者の方の生活を豊かにするのに必要な事が、私の支援一つ一つに繋がっているのだと改めて確認しました。この4年半を振り返る良い機会ともなりました。(須藤)