生涯に亘って受け止めのできる法人を目指して

社会福祉法人むさしの郷

振り返り【むさしの青年寮 職員】

ある日の買い物帰り、ベトナムの青年に道を聞かれることがありました。青年の行きたい場所が分かったのでその場所まで案内しました。その道中会話をしてみると、建築の仕事をしに日本へ来ているとのこと。ベトナムから日本への仕事となると介護の仕事が多いと言っており、ニュースで聞く『外国人労働者』というワードがより身近になった気がしました。もしかしたら将来的に海外出身の人が同僚として入職される日が来るのかもしれません。
海外の人の入職を現実問題として考えると、言葉や文章の難しさが頭をよぎります。これまでの経験の中で、情報の共有や、同じ目的に向けて考えるということを難しいと感じることもあったからです。考えや常識というのは人それぞれであり、自分と異なる意見も「そういった考え方もあるのか」と知見の1つとして捉えることができると良いのではないかと思います。
しかし、人には感情もあれば慣習もあるので、時には対立することもあります。相手が何を言っているのか、今この場のやり取りは何を論点としているのか、ということを整理できると良いのですが、感情が高ぶれば自分の意見を優先させてしまいがちになります。そうなるとお互いに落ちついて議論を展開していくことが難しくなるのかもしれません。感情のコントロールもまた難しいところです。振り返れば自分の足りない部分が思い浮かびます。
ベトナムの青年とはスムーズに会話ができたわけではありません。単純な会話だったから理解できたこともあるでしょうが、意思を伝える上で足りない部分は『言葉』だと、お互いに分かっていたことも大切だったのではないでしょうか。足りない部分を1つずつ知ることで、自分の成長に繋げていければと思います。(吉田)